Blog

ブログ 

肋骨の重要性

十十重~ととのえ~が考える4つの重要箇所。
今回は肋骨についてお話しします。

目次

肋骨と肩こり・肩痛

前かがみの姿勢。無意識に力が入った状態。運動不足。
そんな状態が続いていたら肩も固まりやすくなりますが、肋骨も同じように固まります。肋骨と肩や肩甲骨は、密接な関係が。肩甲骨は肋骨に固定されず上に乗っかっているだけなので、肩の動きに合わせて内転・外転・上方回旋・下方回旋・挙上・下制の6方向へ動きます。ですが、肩甲骨周辺の筋肉が固まるとべったりと肋骨にくっついてしまい、肩甲骨は動きが制限されてしまうのです。

肋骨と呼吸の関係

肋骨は息を吸うと同時に広がります(正確には前上方向へ動きます)。身体の前面だけでなく、横と背面も広がるのが正常です。ですが来院された方を確認すると、肋骨があまり動いていない方がいらっしゃいます。肋骨が開いた状態のままになっている…とは考えられないので、肋骨の動きが小さい方は、呼吸が浅くなっているといえます。前かがみの姿勢が続いたり、緊張状態が続いたり、運動不足だったりなどで、私たちは肺や肋骨を圧迫した状態になりやすく、呼吸も浅くなってしまうのです。

「ではしっかり呼吸を大きくしよう」と意識しても、肋骨周辺の筋膜や筋肉が固まってしまっているとなかなか肋骨は広がらず、深い呼吸もできません。呼吸が浅いと血液の流れがスムーズに行われず、脳に行き渡る酸素量が減ってしまいます。
それにより、
「眠くてあくびばっかり出る(-_-)zzz」
「集中力が持続しない~(>_<)」
「良いアイデアが思い浮かばない(=_=)」
「ぼーっとしてしまう(*_*)」
などの症状が出てきてしまうのです。

私たちは息を吐く ⇔ 吸うを繰り返すことで血液を介して酸素や栄養素を身体の隅々にまで届け、老廃物や二酸化炭素を身体の外へ排出しています。呼吸が浅くなると、それらの働きがうまくいかなくなるんです。呼吸が浅くなる=呼吸力の低下。呼吸力が低下すると身体を維持することも難しくなり、けがや病気の回復力も低下してしまいます。

呼吸力と自律神経

脳に酸素が行きにくくなること以上に問題なのが、自律神経への影響です。
肋骨が広がる ⇔ 戻るという動きができないと、筋膜や筋肉も動きません。反対に肋骨に付着する筋膜や筋肉が縮んだままだと、肋骨は動きにくくなります。肋骨に付着する筋膜の癒着を取り筋肉の動きも良くしてあげれば、呼吸を楽に深くできるようになり、それだけでも気分は変わっていきます。

落ち込んだ時や暗い気分の時は、無意識に背中を丸くし、下を向いているでしょう?それだと当然呼吸も浅くなります。反対に上を向いて姿勢を正し、大きく息を吐いて吸えれば、それだけでも気分は上向きになりやすいですよね。呼吸力を侮ってはいけません。上手に呼吸ができる状態を保つことは、精神力や自律神経を安定させることにも繋がるのです。

最後に、筋肉のひとつ・前鋸筋は身体を起こす時に使う筋肉です。前鋸筋を常に使える状態にしておくことは、将来寝たきりになることを防ぐことにも繋がるんですよ?整体学校へ通っていた時、PNF(リハビリテーション)の授業で、担当の先生がよく言ってらっしゃいました。肋骨の動きを良くし、呼吸力を上げることは、生命力を高めることにも繋がるのです。

SHAREシェアする

ブログ一覧

ホーム> ブログ >肋骨の重要性