背中が痛い? それ、呼吸力の低下が原因かも!? その1
目次
呼吸に関わる筋肉と、背中の関係 ①横隔膜
こんにちは! コンちゃんです。
前回、横隔膜と呼吸についてお話ししました。
今回は、その呼吸筋である『横隔膜と、背中の関係』についてです。
姿勢がきれいな人って、若々しく見えます。
わたしたちは無意識に、後ろ姿を見ただけでその方がおいくつぐらいの年齢なのかを判断していますが、そのくらい背中から受ける印象って大きいものです。
背中と関係が深い筋肉はいくつもありますが、今回からは背中と結びつきにくい意外な筋肉であり、かつ重要な筋肉についてお話ししますよ~。
数回に分けてお届けしますので、背中が気になる方、それから、普段から呼吸が浅いと感じている方は是非ご覧ください。
横隔膜が硬くなると、背骨を安定させる機能も弱まる
横隔膜は、肺の下にある横長い部分で、筋肉です。
肋骨下部から手を差し込むと触ることができます。
結論からいうと、横隔膜が硬くなってしまうと、脊柱(“せきちゅう”、背骨のこと)を安定させる機能が弱まり、背中に不調を感じやすくなります。
「横隔膜って体の前面にあるのに、背中に影響しちゃうの?」
そうです。
またどなたかの声が聞こえました。コンちゃん耳もいいのでね。=^_^=
え?それはもういいって?(・_・)
横隔膜は体幹をつくる筋肉であり、体を支えるインナーマッスル
気を取り直して。(-.-)コホン
横隔膜の働きが弱まると、背中がつらくなります。
それは、横隔膜がインナーマッスルだから・・・といえると思います。
「??? 横隔膜がインナーマッスルだとどうして背中に影響するの?」
すみません、説明を省いた乱暴ないい方になってしまいましたね。
そのことを説明する前に、体幹とインナーマッスルについて先に説明させてください。
テレビ等では体幹について、『体幹がない』とか『体幹がしっかりしてる』などのように、文字通り 体幹=体の軸 という意味で使われることが多いのですが、
実際には、体幹とは腕を含まない胴体部分を指します。《体幹 = 胴体》
「へぇ~。“ 体幹 ” ってただの名称なんだ~」
そうですね。^_^;
次に、体の深部にある筋肉をインナーマッスルといいます。
(反対に、浅部にある筋肉をアウターマッスルといいます)
インナーマッスルは、姿勢を安定・維持させるために働きます。
インナーマッスルで馴染み深い筋肉といえば腸腰筋---
<ちょうようきん。体幹をつくる筋肉のひとつ。おへそ辺りから股関節の内側に付着する大腰筋(だいようきん)・小腰筋(しょうようきん。ない人が多い)・骨盤前面の内側にべったりとくっついている腸骨筋(ちょうこつきん)の3つからなり、腸の更に奥にある>
かと思います。
多くの方が、スクワットをした経験があるのではないでしょうか。
スクワットは主に腸腰筋を鍛えることができるトレーニングです。(下半身も鍛えられます)
『体幹を鍛える』ということは、主にインナーマッスルを鍛えるということで、上体の安定性を高めることに繋がります。
横隔膜も腸腰筋と同じく、体幹部分を保つためのインナーマッスルなのです。
ただ、横隔膜は骨格筋ではないので鍛えることができませんが。
腸腰筋や横隔膜が正しく働かなくなると、姿勢を正しく保つことも、長時間正しい姿勢を維持することもできなくなります。
「呼吸筋の横隔膜が姿勢を保つ筋肉っていうのは意外!」
そうですよね~。
コンちゃんも初めて知った時は驚きました。
~~★~~
インナーマッスルが働かなくなるとどうして背中がつらくなるのか・・・、
それはインナーマッスルとアウターマッスルの特長や働きの違いにあります。
次回はそこからお話ししていきますね。
ではまた。